中と外をつなぐ家
テラスがダイニングと縁側をつなぎ、縁側が母屋とリビングをつなぐ家。
みんなで作った庭
建て主のご主人が育った主屋の隣に建てた建物です。 おじいちゃんが建てた御影石の門柱や育てた松の木は、できるだけ風景や想いを壊さないようにそのまま残しつつ計画を進めました。庭づくりは家族の方と一緒につくりました。親戚の石屋のおじさんに樹木やいしを運んでもらい、石を組み、草木を植えました。奥さんのリクエストのケヤキには取付けた巣箱にシジュウカラが卵を産み、ヒナがかえりました。
みんなが考えた
木構造を構造家の増田一眞先生にお願いし、伝統工法+足固め+落とし壁工法という金物に頼ることなく地震に強い木造の柔剛構造ができました。
又、板の間の松坂は厚さ3cm幅24cm長さ4m梁桁材料を製材した時の残りです。棟梁が考えてくれました。ケヤキのテーブルは親戚のおじさんから戴いたもの厚板を建具屋さんにつくってもらいました。玄関壁の鉄の彫刻は、安西重夫先生『天、地、海』と名付け、家族4人がここに刻まれています。玄関ポーチ白い煉瓦はご主人の友人の小川の耐火煉瓦屋さんのものです。柔らかな豆腐のようなきれいな煉瓦です。
建設地 | いわき市平 |
構造 | 伝統軸組+落とし壁工法 |
規模 | 木造2階建 延140m² |
構造計画・設計 | 増田 一眞 |
設計担当 | 檜山・永山 |
屋根 | 和瓦+ガルバリウム鋼板葺き |
外壁 | ジョリパット |
構造材 | 柱ー桧、梁桁ー松 |